総務部で働きたい人のためのブログ

総務の仕事とは。総務の役割とは。総務の仕事について現役総務部長が思うところを本音でつづる。総務部はなんでも屋ではない。「困ったら総務部、面倒なことは総務部」なんてナンセンス。総務の仕事をロジカルにこなしてこそ仕事も充実する。縁の下の力持ちとしての総務を語る。

総務に挑戦~転職準備(その1)

 

最近の傾向で、20代の中途採用面接者に気がつくことがある。まるでぶっつけ本番で面接に挑んでくるような応募者がけっこういるのだ。


面接の準備はよほどしっかりしてほしいところだが、「何かわからない点はありますか?」と聞いても「大丈夫です。」とかえってくることが多い。応募者が企業側の様子や従業員の働き方など、ちょっとした社内の空気を面接担当者から聞き出そうとすることは何ら失礼なことではない。

そうした言葉のキャッチボ-ルで面接担当者の第一印象が良いものになることも多い。通りいっぺんの質問-回答、質問-回答の繰り返しでは、話しぶりの印象のみで判断されてしまう。

会話を通じて知識や個性のアピ-ルがしっかりできる人物が採用の大前提であることを理解できていない方が意外に多い。面接の前には必ず会社側への質問を何点か準備して欲しい。

その際の注意点としては、いきなり会社の業績動向や取引先名が飛び交うような話題は少し先走りすぎだろう。希望部署の仕事の運び方や、年齢構成、求める人材像や、始業から終業までの標準的な行動内容など職場環境の質問で面接官の肩をほぐしながら、控え目にも貴方自身の仕事に対するポリシ-を織り交ぜて語るのが良いだろう。

就職活動用の想定問答集は数多い。相手からの質問への備えも大切だが、貴方から企業側・面接担当者への問いかけも準備しておきたい。次回はそのポイントを取り上げてみたい。

在職中の転職活動

 

中途採用の募集に対し、既に前職を退社して比較的時間に余裕がある応募者と、在職中で時間調整が難しい応募者と2パタ-ンがある。比率にしては3:1ぐらいであろうか。

私の会社では在職中の応募者については、平日の勤務終了後の面接を可能にするため19:00~21:00時ぐらいまでは時間を空けて一定の配慮をするようにしている。仕事をしていない応募者は日中に落とし込む。

採用選考にあたっては、在職中か否かで有利不利はないが、仮に内定を出した場合の入社時期が読めない点が問題となることが多い。その点で在職中の転職希望者には用心深くなることが多い。

こちらがせっかく内定を出して、入社日を双方で合意しても退職手続きや強力な慰留工作に遭いズルズルを決断を延ばされる場合が少なくない。そうした経験から私は引き継ぎを行うにしても3か月以上は待たないことにしている。

どんなに退社の意思を固めていても、直属の上司以外の幹部 からの強い慰留を受けたり、さらには所属部署から希望職種への異動や待遇変更を切り出されれば、気持が揺らぐのもわからないではない。そういう慰留工作も人事にたずさわれば年中行事なので先方の様子も手に取るようにわかる。

事実、転職理由の原因を取り除いてやることで思い直し会社の戦力となってくれている人材を多く見てきた。 そのほとんどが人間関係のこじれによるものであったが。

在職中を理由に応募した会社に甘えるのは避けた方がいい。採用内定を勝ち取り入社まで時間が必要な時は、必ず毎週退職手続きの進捗を採用担当者に報告するのがマナ-でありエチケットだと心得てほしい。