総務部で働きたい人のためのブログ

総務の仕事とは。総務の役割とは。総務の仕事について現役総務部長が思うところを本音でつづる。総務部はなんでも屋ではない。「困ったら総務部、面倒なことは総務部」なんてナンセンス。総務の仕事をロジカルにこなしてこそ仕事も充実する。縁の下の力持ちとしての総務を語る。

採用活動と総務

 

採用担当者にとって何より怖いのが採用候補者からの辞退の連絡だ。先日も女性総務部員の求人採用を行ったが、半年前・1年前に比べ明らかに応募者数が少ない。以前なら事務系職種ならハロ-ワ-ク経由でも掲載初日から数10件の反響があるのが当たり前であった。

それが今では極端に反響減となっている。景気の回復により全体の求人数の回復との見立てに間違いはない。現場作業員系求人に止まらず、営業職・事務系職とも人手不足感は確実に中小企業にもたらされている。

そんな状況下で書類選考のうえ会ってみたい応募者と複数回の面接を行った。その中からひとりの女性に白羽の矢を立てた。デスクワ-クが未経験(それまで主に接客と店舗運営を経験してきた女性)だったが頭の回転が速く、常識的な受け答えに好感が持てたので3回目の最終面接(経営者面接)に進んでもらう連絡を入れようとした矢先に辞退の連絡が入った。

「御社より先に内定をいただいたので・・・・・」と彼女の弁に即座に返す言葉を失っていた。これは完全に売り手市場の時代の忘れかけていた決めゼリフではないか。

これまでの長い景気低迷の影響で名も無い中小企業でも人選に時間をかけてこれた。応募者を泳がせておいても事務系なら求人数自体が少ないから逃げられる心配もあまり感じなかった。すでに世の中の潮目は売り手市場になっているのだ。現状認識の甘さを思い知らされた。

内定予定者に逃げられる衝撃はすさまじい。採用担当者にとっては最も手痛いミスと言える。内定を決めたら即連絡し、早急に入社日まで詰めなければいけないことを再認識させられた思いだ。今後は応募者一人当たりの面接日程を短縮化し、内定が決まれば直ちに伝えることにした。

総務に挑戦~転職準備(その1)

 

最近の傾向で、20代の中途採用面接者に気がつくことがある。まるでぶっつけ本番で面接に挑んでくるような応募者がけっこういるのだ。


面接の準備はよほどしっかりしてほしいところだが、「何かわからない点はありますか?」と聞いても「大丈夫です。」とかえってくることが多い。応募者が企業側の様子や従業員の働き方など、ちょっとした社内の空気を面接担当者から聞き出そうとすることは何ら失礼なことではない。

そうした言葉のキャッチボ-ルで面接担当者の第一印象が良いものになることも多い。通りいっぺんの質問-回答、質問-回答の繰り返しでは、話しぶりの印象のみで判断されてしまう。

会話を通じて知識や個性のアピ-ルがしっかりできる人物が採用の大前提であることを理解できていない方が意外に多い。面接の前には必ず会社側への質問を何点か準備して欲しい。

その際の注意点としては、いきなり会社の業績動向や取引先名が飛び交うような話題は少し先走りすぎだろう。希望部署の仕事の運び方や、年齢構成、求める人材像や、始業から終業までの標準的な行動内容など職場環境の質問で面接官の肩をほぐしながら、控え目にも貴方自身の仕事に対するポリシ-を織り交ぜて語るのが良いだろう。

就職活動用の想定問答集は数多い。相手からの質問への備えも大切だが、貴方から企業側・面接担当者への問いかけも準備しておきたい。次回はそのポイントを取り上げてみたい。