総務部で働きたい人のためのブログ

総務の仕事とは。総務の役割とは。総務の仕事について現役総務部長が思うところを本音でつづる。総務部はなんでも屋ではない。「困ったら総務部、面倒なことは総務部」なんてナンセンス。総務の仕事をロジカルにこなしてこそ仕事も充実する。縁の下の力持ちとしての総務を語る。

圧迫面接とは

 

リクル-トス-ツ姿の就職活動中の学生であろうか。駅構内のベンチでその日の面接の様子を友達に報告している会話に耳が引き寄せられてしまった。その男子学生(未確認ではあるが以下学生とする)はしきりに「圧迫だよ、圧迫がさぁ・・・」と繰り返していた。

 

圧迫面接とは、面接で受験者に対して、わざと意地悪な、もしくは威圧的な内容の質問や反論をし、これに対する応答・対応を評価する面接のことをいう。『面接の達人』といった就職試験ノウハウ本の中で定義づけられた。】とウィキペディアに記されるようにもはや常用語句なのだ。

実際、面接側からそのような意図のもと、面接者を突き落とすような質問をしても、はたして人物を掴む有効な手法とは思えない。

 

聞かれる側にしてみれば触れてほしくない部分に質問が及べば大なり小なり「圧迫」を感じることで被害妄想的に勝手な解釈をしている部分が大きいように思える。

特に転職組に対して必須質問である「退職の理由」については根掘り葉掘りと聞かれたならば、なおさらだろう。大方、人間関係のもつれがほとんどであるのはこっちも承知のうえで、そこに踏み込む。「貴方はそのときどのように解決に向けて行動したのか」「あなた自身に問題があるとすれば、思い当たることは何かあるか」等は必ず問われる問題だ。

私が見たいのは、それらの受け答えの中から、その人物の常識度や、誠実さ、人に罪を押し付けることなく、自分の考えを述べる術の有無である。

そこで饒舌に昔の上司の馬鹿さ加減を並べるようでは確実に不採用だろう。私なら、「周りの友人に相談し、苦しい中、熟慮の上で已む無く決断したこと」、「自分の弱さにも1分の要因があると客観的に自己分析をしていること」を静かに語るほうが好感度が高まるとアドバイスしたい。