総務部で働きたい人のためのブログ

総務の仕事とは。総務の役割とは。総務の仕事について現役総務部長が思うところを本音でつづる。総務部はなんでも屋ではない。「困ったら総務部、面倒なことは総務部」なんてナンセンス。総務の仕事をロジカルにこなしてこそ仕事も充実する。縁の下の力持ちとしての総務を語る。

「職場の人間関係」が転職の動機

 

中途採用での面接時の中で必ず質問することになるのが転職の理由・動機についてである。なぜか「職場の人間関係」とする理由をはっきり述べる者がほとんどいない。そのことについては転職情報誌やネット情報からも好ましくない禁句・理由動機として取り上げられることが背景にあると思う。

私が年間相当数の面接をこなせるのも、裏を返せば相当数の退職者を見てきていることになる。人事部長として退職の慰留役をするのも仕事のひとつとして 、時間をさくことになる。

その時退職希望者のほとんどが口にするのは「職場の人間関係」についてである。担当する仕事量、給料や待遇面への不満や子どもじみた「スキルアップのため」といったものを口にするものは滅多にいない。

それなのに中途採用面接では、その傾向が逆転する。 転職の動機について30~40歳台は給料や休日など待遇面への不満、20歳台で初めての転職のときは多くが「スキルアップのため」と説明される。

採用担当者次第かもしれないが、私は 「職場での人間関係」を正直に語ってもらったほうがその人に先があると思っている。面接対象者の方に問題は無いのか?。周囲への配慮不足やわがままか、仕事への情熱不足か、組織と個人の切り分けが出来ないのか、仕事能力そのものの欠如なのかを会話のキャッチボ-ルで見抜くのが面接担当の仕事そのものである。

神経質なやりとりを繰り返すうちに、この人なら環境(上司や同僚となる職場環境)を変えてあげれば 十分戦力になると思えば採用候補にする。取り繕った言い訳より「どうぞ見てください」と自分をさらけ出し面接官と勝負するほうが好感度は高いと思うのだが。