会社の花形が営業部であった時代すでに昔の話となってしまったようだ。ある生命保険会社がまとめた調査によると社会人1年目と2年目を対象とした意識調査(2015.3)で配属されたい部署の第1位に「総務部」がランクインし、その次「人事部」が続いた結果が出たらしい。
それを聞いた私の周囲の感想としては「やっぱりな。」という声が多かった。新人社員にとっては「営業=つらい」「総務=楽ちん」といったイメ-ジがあるのだろうという意見が的を得ていると思う。
そのイメ-ジ自体を否定する気は無いが、営業を経験したことのない総務はどこか社内でも浮世離れした存在になるものだ。サラリ-マン人生がすべて総務畑の人材は使い道がない人材と言ったら言いすぎだろうか。
たしかに新入社員の面接で「私は社員の皆さんが働きやすい環境をつくる仕事がしたい」といったセリフをよく聞くが、その大前提である会社への利益貢献への情熱が消極的なだけのケ-スも少なくない。
自分に与えられているポジションに不満があるとき、だれでも他部署は働きやすそうに見えるものである。「○○部で働きたい」と気持ちが高まるとき、もう一度どうしてそう思っているのか自問自答するのいい。その希望がチャレンジなのか、逃避なのかを。