「総務部」と聞くと総務部長がベテラン男性社員、その周りを固めるのが数人の若い女性社員というのがイメ-ジされるのではないだろうか。
こうしたイメ-ジも会社ごとに総務が管轄する部門によっては随分と異なることになる。経理部門や、人事管理部門を傘下に入れる統轄部門の名称としての「総務部」なら前述した男女構成などあてはまらない。
経理部門などの専門知識と金融機関との折衝力次第では女性総務部長も十分ありえる。社内の「何でも屋」「便利屋」といった庶務がメインの総務ならフットワ-クの軽い若い男性社員にも総務の口が回ってこよう。
大卒の新卒採用のとき、多くの企業では営業職と事務職というくくりを持たせることが多い。給与手当も営業職と事務職とで差をつけ、営業職に就くことにアドバンテ-ジを持たせ優遇する。
最近の新入社員が営業職を嫌い、事務系職を好む傾向があるのは採用現場にいてひしひしと感じる。特に男性にその傾向がある。その反面で、営業職を希望する女性が珍しくなくなってきた。営業職的行動力が身についた人材こそ総務部で活躍できることを考えれば、女性総務が男性総務の上に行く時代の到来である。