総務部で働きたい人のためのブログ

総務の仕事とは。総務の役割とは。総務の仕事について現役総務部長が思うところを本音でつづる。総務部はなんでも屋ではない。「困ったら総務部、面倒なことは総務部」なんてナンセンス。総務の仕事をロジカルにこなしてこそ仕事も充実する。縁の下の力持ちとしての総務を語る。

引継ぎ業務は丁寧に

 

転職者の多くが必ずこなさなくてはならない業務に引継ぎ業務がある。「立つ鳥あとを濁さず」というが、中途採用の面接の過程でこちらが必ず確認する点に、①在職中の転職活動であるのか。退職の意思表示をすでにしているのか、これからなのか? ②(引継ぎ業務を考慮して)最短でいつから入社可能なのか?、がある。

すでに前職を退職して無職の状態で転職活動をしている方と、在職中の方では面接スケジュ-ルも全く異なるものになる。それぞれの事情はあるだろうが、在職の身にありながら転職活動をする転職希望者の方が性格的に慎重であるように思う。

転職の決意を固めるには、それなりの理由があるはずだし採用側は百も承知だ。しかし、全ての関係を断ち切って、飛び出すように退職してきた人物と、十分に時間を取って引き継ぎ業務として後任者に負荷をかけないように配慮する人物とでは後者に信頼感がおけるのは当然だ。

ある事務職の内定候補者が、「引継ぎに時間が掛かるから3ヵ月後の入社で調整して欲しい」と頭を下げに来た。こちらとして1日でも早く仕事に就いて欲しいところだが、職場から退職者を出す痛みもわかる者としては「しっかり引継ぎ業務をして、すっきりした入社にして下さい」と返すしかない。

このようなケ-スは珍しくない。これまでこのような内定者でその後入社辞退を申し出てきた者はいないことは幸いだ。

正直、内定から入社まで時間があるとその期間別の企業回りをされるリスクが生じる。その間は1週間おきに引き継ぎ状況や、退職手続きの進捗確認等の電話連絡を欠かさないようにしている。